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動画撮影に関する設定を変更できます。


撮影画面でMENU/OKボタンを押して、B(動画設定)タブを選びます。

メニューに表示される項目は、撮影モードによって異なります。

動画モード

撮影する動画の画像サイズとアスペクト比、フレームレート、ビットレートを変更できます。

  1. 撮影メニューからB動画設定 > 動画モードを選び、MENU/OKボタンを押します。

  2. ef動画の画像サイズとアスペクト比を選び(A)、hを押します。

    • V16:9d17:9を選ぶと、それぞれアスペクト比16:9または17:9の4K動画を撮影します。
    • W16:9W17:9 を選ぶと、それぞれアスペクト比16:9または17:9のFULL HD動画を撮影します。
  3. efでフレームレートを選び(B)、hを押します。

    設定値
    59.94P 50P 29.97P 25P 24P 23.98P
  4. efでビットレートを選び(C)、MENU/OKボタンを押します。

    設定値
    400Mbps 200Mbps 100Mbps 50Mbps

ビットレートは、動画モードによって選択できる設定値が異なります。

H.265(HEVC)/H.264

撮影する動画のコーデックを変更できます。

設定 説明
H.265(HEVC) 圧縮効率が高く、より高画質に撮影できます。再生機器がH.265(HEVC)に対応している必要があります。
H.264 汎用性の高いコーデックです。幅広い再生機器が対応しています。

動画圧縮方式

撮影する動画の圧縮方式を変更できます。

設定 説明
ALL-Intra 撮影したコマを1コマずつ圧縮する方式です。データ量は大きくなりますが、各コマのデータが保存されているので編集を前提とした動画撮影に適しています。V撮影でフレームレートを59.94P50Pに設定しているときは、自動的に29.97P25Pになります。
Long GOP 良好な画質と高い圧縮率を備えた圧縮方式です。データ量は小さく、長時間の撮影に適しています。

FULL HD ハイスピード撮影

FULL HDのハイスピード動画を撮影するかどうかを設定できます。素早く動く被写体の撮影や、肉眼では確認しづらい一瞬のアクションもスローモーションのような映像で楽しむことができます。

設定 説明
2xa 59.94PF120P フレームレートが120fpsまたは100fpsのFULL HD動画を記録します。再生時はそれぞれ2倍、4倍、5倍のスロー再生になります。記録時間は最長6分です。撮影1秒に対して200Mbを目標に圧縮し、メモリーカードに記録します。
2xa50P F100P
4xa29.97P F120P
4xa25P F100P
5xa24P F120P
5xa23.98P F120P
OFF ハイスピード動画は撮影しません。

音声は記録されません。

Fフィルム シミュレーション

動画撮影時のフィルムシュミレーションの設定を変更できます。

設定 説明
cPROVIA/スタンダード 各フィルムの特徴は「フィルムシミュレーション」を参照してください。
dVelvia/ビビッド
eASTIA/ソフト
iクラシッククローム
gPRO Neg. Hi
hPRO Neg. Std
XETERNA/シネマ
aACROS
bモノクロ
fセピア

Fモノクロ調整ab(温・冷黒調)

フィルムシミュレーションのaACROSまたはbモノクロで撮影したモノクロ動画の色調を赤みがかかった温かみのある温黒調(ウォームトーン)や、青みがかった冷たさを感じる冷黒調(クールトーン)に調整できます。

設定 説明
+9~+1 「+」側に設定するほど、温黒調の効果を強くします。
0 通常のモノクロ(純黒調)になります。
-1~-9 「-」側に設定するほど、冷黒調の効果を強くします。

Fホワイトバランス

動画撮影時のホワイトバランスの設定を変更できます。

設定 説明
AUTO それぞれの設定については「ホワイトバランス」を参照してください。
k/l/m
k
i
j
k
l
m
n
g

Fダイナミックレンジ

撮影する動画のダイナミックレンジを変更できます。

設定 説明
V100% それぞれの設定については「ダイナミックレンジ」を参照してください。
W200%
X400%

B動画設定Fダイナミックレンジには、AUTO(自動調整)はありません。

W200%はISO 感度がISO 320 以上ISO 12800以下、X400%はISO 640 以上ISO 12800以下のときに設定できます。

B動画設定 > F-Log撮影OFFの場合に設定できます。

Fハイライトトーン

動画のハイライト部の調子を軟らかくしたり、硬くしたりできます。ハイライト部の調子を硬くしたいときは「+」側に、軟らかくしたいときは「-」側に設定します。

設定値
+4 +3 +2 +1 0 -1 -2

Fシャドウトーン

動画のシャドウ部の調子を軟らかくしたり、硬くしたりできます。シャドウ部の調子を硬くしたいときは「+」側に、軟らかくしたいときは「-」側に設定します。

設定値
+4 +3 +2 +1 0 -1 -2

Fカラー

動画の色の濃さを設定します。色を濃くしたいときは「+」側に、薄くしたいときは「-」側に設定します。

設定値
+4 +3 +2 +1 0 -1 -2 -3 -4

Fシャープネス

動画の輪郭をソフトにしたり、強調したりできます。輪郭を強調したいときは「+」側に、ソフトにしたいときは「-」側に設定します。

設定値
+4 +3 +2 +1 0 -1 -2 -3 -4

Fノイズリダクション

高い解像感を優先するかノイズの少なさを優先するか、撮影者が重視するポイントによって、ノイズリダクションの強弱を調整できます。高感度における質感描写の調整ができます。よりノイズを低減してなめらかにしたいときは「+」側に、画像の輪郭を残したいときは「-」側に設定します。

設定値
+4 +3 +2 +1 0 -1 -2 -3 -4

Vフレーム間ノイズリダクション

ONにすると、フレーム間のノイズを軽減します。

設定値
ON OFF

V以外に設定しているとき、およびVでフレームレートを59.94P50Pに設定しているときは、自動的にOFFになります。

カメラを動かした場合や動いている被写体を撮影した場合は、残像が出ることがあります。

F-Log/HLG撮影

F-Log撮影およびHLG(Hybrid Log-Gamma)による映像をどのように記録またはHDMI出力するかを設定します。

設定 説明
bP YP メモリーカードと外部レコーダーの両方にフィルムシミュレーション映像が記録・出力されます。
bF-Log YF-Log メモリーカードと外部レコーダーの両方にF-Logで撮影された映像が記録・出力されます。
bP YF-Log メモリーカードにはフィルムシミュレーション映像が記録され、外部レコーダーにはF-Logで撮影された映像が出力されます。
bF-Log YP メモリーカードにはF-Logで撮影された映像が記録され、外部レコーダーにはフィルムシミュレーション映像が出力されます。
bHLG YHLG メモリーカードと外部レコーダーの両方にHLGで撮影された映像が記録・出力されます。

F-Logは、撮影後の映像処理(ポストプロダクション)を前提としたやわらかいガンマカーブで、広い色空間の映像になります。ISO感度はISO640以上、ISO12800以下になります。

HLG(Hybrid Log-Gamma)は、国際標準規格(ITU-R BT2100)に準拠した動画撮影方式のひとつです。HLG方式で記録した映像をHLG対応ディスプレイで再生することで、明暗差の大きいシーンや、彩度が高い被写体においてリアリティのある高品位な映像を表現できます。ISO感度はISO1000以上、ISO12800以下になります。撮影メニューのB動画設定 > H.265(HEVC)/H.264H.265(HEVC)を選んでいるときに撮影可能です。

フィルムシミュレーションの映像(P)は、撮影メニューのB動画設定 > Fフィルム シミュレーションで選んでいる設定になります。

bP YF-LogまたはbF-Log YPのときは、HDMI出力とカメラ内SDカード記録で、異なる画像サイズ(4K、Full HD)を選択することはできません。また、B動画設定の以下のメニューは使用できません。

  • 動画モードのフレームレート:59.94P50P
  • FULL HDハイスピード撮影
  • Vフレーム間ノイズリダクション
  • HDMI 出力情報表示

F周辺光量補正

ONにすると、動画の周辺光量を補正します。

別売のMマウントアダプター「FUJIFILM M MOUNT ADAPTER」を使用して、カメラ側に情報を送ることができないレンズを装着した場合、ONにすると、撮影メニューのA撮影設定 > マウントアダプター設定 > 周辺光量補正a周辺光量補正)で設定した内容で、動画の周辺光量を補正します。

撮影した動画に縞模様が発生する場合はOFFにしてください。

Fフォーカスエリア選択

フォーカスモードがSまたはCのときに、動画撮影に使うピントを合わせるエリアの位置を変更できます。フォーカスモードがMのときは、ピントを合わせる位置や拡大表示する位置を変更できます。

動画AFモード

動画撮影時のピント合わせの方法を変更できます。

設定 説明
オートエリア カメラが自動的にピントを合わせます。
エリア選択 ピントを合わせるエリアを選べます。

FAF-Cカスタム設定

動画撮影時にフォーカスモードをCに設定したときのピントの追従性を設定します。

被写体保持特性

AFエリアに距離差のある被写体以外のものが入ってきた場合、それまで追っていた被写体を保持するかどうかを決める特性です。被写体保持特性については、「AF-Cカスタム設定」の「各設定の特性について」の「被写体保持特性」を参照してください。

設定値
0 1 2 3 4

AF速度

AFでピントを合わせる速度を調整します。

設定値
-5 -4 -3 -2 -1 0 +1 +2 +3 +4 +5

F顔検出/瞳AF設定

動画撮影時の顔検出の設定ができます。顔検出については、「顔検出/瞳AF設定」を参照してください。

設定 説明
顔検出ON/瞳AF OFF 顔検出のみ行い、瞳AFは行いません。
顔検出ON/瞳AF AUTO 顔を検出したときにカメラが自動的に左右のどちらかの目にピントを合わせます。
顔検出ON/瞳AF 右目優先 顔を検出したときに右目にピントを合わせます。
顔検出ON/瞳AF 左目優先 顔を検出したときに左目にピントを合わせます。
顔検出OFF/瞳AF OFF 顔検出も瞳AFも使用しません。

動画撮影時はフォーカスモード切換レバーをSにしても、Gフォーカス設定 > 顔検出/瞳AF設定顔検出ONのときは、自動的にC(コンティニュアスAF)になります。また、フォーカスモードがMのときは、顔検出をONにしても顔検出は行われません。

FMFアシスト

マニュアルフォーカス時(フォーカスモードがMのとき)のピント確認方法を設定します。

設定 説明
スタンダード 通常表示です(フォーカスピーキング機能を使用しません)。
フォーカスピーキング コントラストの高い輪郭部分を強調して表示します。表示色とピーキングレベルの組み合わせを選べます。

Fフォーカスチェック

ONにすると、マニュアルフォーカス時(フォーカスモードがMのとき)にフォーカスリングを回すと自動的に拡大表示され、動画撮影時のピントの確認がしやすくなります。

設定値
ON OFF

4K映像出力先

カメラをHDMIケーブルで4K対応の外部レコーダーなどに接続する場合、4K映像をどのように記録またはHDMI出力するかを設定します。

設定 説明
b 4K Y 4K メモリーカードと外部レコーダーの両方に4K映像が記録・出力されます。
b 4K Y FHD メモリーカードには4K映像が記録され、外部レコーダーにはFULL HD映像が出力されます。
b FHD Y 4K メモリーカードにはFULL HD映像が記録され、外部レコーダーには4K映像が出力されます。
b ― Y 4K メモリーカードには何も記録されず、外部レコーダーには4K映像が出力されます。

あらかじめ、撮影メニューのB動画設定 > 動画モードV16:9またはd17:9を設定してください。

FULL HD映像出力先

カメラをHDMIケーブルで外部レコーダーなどに接続する場合、FULL HD映像をどのように記録またはHDMI出力するかを設定します。

設定 説明
b FHD Y FHD メモリーカードと外部レコーダーの両方にFULL HD映像が記録・出力されます。
b ― Y FHD メモリーカードには何も記録されず、外部レコーダーにはFULL HD映像が出力されます。

あらかじめ、撮影メニューのB動画設定 > 動画モードW16:9またはW17:9を設定してください。

メモリーカードには4:2:0 10bitで記録されます。

HDMI出力情報表示OFFのときは、4:2:2 10bitでHDMI出力されます。

HDMI出力情報表示

ONにすると、動画をHDMIで出力したときに、カメラに表示されている情報表示をそのまま表示します。

設定値
ON OFF

4K HDMI出力解像度(スタンバイ時)

HDMIケーブルで4K対応の外部レコーダーなどとの接続時、スタンバイ中にHDMI出力解像度を4KからFULL HDに切り替えるかどうかを設定します。

設定 説明
V スタンバイ中もHDMI出力解像度を4Kのまま維持します。
W スタンバイ中はHDMI出力解像度をFULL HDに切り替えます。バッテリーの消耗を抑えます。

HDMIレックコントロール

動画撮影時に、シャッターボタンと連動して動画の開始/停止制御信号をHDMI機器に送るかどうかを設定します。

設定値
ON OFF

ゼブラ設定

動画モードの画面に、露出オーバーで白とびが発生しそうな高輝度部分を縞状のパターン(ゼブラ)で表示できます。

設定 説明
ゼブラ右 右上がりのゼブラ表示になります。
ゼブラ左 左上がりのゼブラ表示になります。
ゼブラ表示しません。

ゼブラレベル

ゼブラ設定のゼブラレベル(輝度レベル)を設定します。

設定値
100 95 90 85 80 75 70 65 60 55 50

オーディオ設定

動画撮影時の音声に関する設定を変更できます。

内蔵マイクレベル設定

内部マイクの音量を調節できます。

設定 説明
AUTO カメラが自動的にマイクレベルを調節します。
マニュアル hを押すと、マイクレベルを25段階から設定できます。
OFF マイクレベルをオフにします。

外部マイクレベル設定

外部マイクの音量を調節できます。

設定 説明
AUTO カメラが自動的にマイクレベルを調節します。
マニュアル hを押すと、マイクレベルを25段階から設定できます。
OFF マイクレベルをオフにします。

マイクレベルリミッター

マイクへの音声信号の過大入力による音割れを抑制します。

設定値
ON OFF

風音低減

動画撮影時に風音によるノイズを低減して録音します。

設定値
ON OFF

ローカットフィルター

動画撮影時に低域ノイズをカットして録音します。

設定値
ON OFF

ヘッドホン音量

ヘッドホンの音量を設定します。

設定 説明
10~1 音量を1~10に設定します。
0 音量をオフに設定します。

タイムコード設定

動画撮影時の時間を表すタイムコード(時間/分/秒/フレーム)についての設定ができます。

タイムコード表示

ONにすると、動画撮影画面や再生画面にタイムコードを表示します。

設定値
ON OFF

開始時間設定

タイムコード値を調整できます。

設定 説明
手動設定 hを押すと、タイムコードの開始時間を手動で設定できます。
現在時刻 現在のカメラの時間/分/秒がタイムコードの開始時間になります。
リセット 00時間00分00秒にタイムコードをリセットします。

カウントアップ設定

タイムコードのカウントを動画撮影中のみ行うか、常時カウントを行うかを選べます。

設定 説明
レックラン 動画撮影中のみ、タイムコードのカウントを行います。
フリーラン 常時タイムコードのカウントを行います。

ドロップフレーム

動画のフレームレートが59.94P29.97Pの場合に、タイムコードのカウントと実際の映像時間に生じた小数点以下の部分の差のずれを補正するためにタイムコードを間引く(ドロップフレームを行う)かどうかを設定できます。

設定 説明
ON ドロップフレームを行います。タイムコードと映像時間を厳密に合わせたいときに選びます。
OFF ドロップフレームを行いません。

ドロップフレームの設定により、タイムコードの表示が異なります。

ON

OFF

動画のフレームレートが23.98Pの場合、ドロップフレームは常にOFFになります。

HDMIタイムコード出力

動画をHDMIで出力するときに、タイムコードを付加するかどうかを選びます。

設定値
ON OFF

タリーランプ

動画撮影中に点灯するランプの切り替え(インジケーターランプまたはAF補助光ランプ)や点灯または点滅の設定を変更できます。

インジケーターランプ

AF補助光ランプ

設定 説明
前面 OFF
背面z
動画撮影中はインジケーターランプが点灯します。
前面 OFF
背面y
動画撮影中はインジケーターランプが点滅します。
前面z
背面z
動画撮影中はインジケーターランプとAF補助光ランプが点灯します。
前面z
背面 OFF
動画撮影中はAF補助光ランプが点灯します。
前面y
背面y
動画撮影中はインジケーターランプとAF補助光ランプが点滅します。
前面y
背面 OFF
動画撮影中はAF補助光ランプが点滅します。
前面 OFF
背面 OFF
動画撮影中はインジケーターランプとAF補助光ランプは消灯します。

動画サイレント操作

ONにすると、動画撮影中にカメラの操作音が記録されないように、タッチ操作で撮影時の設定を変えられます(ダイヤル操作は無効になります)。動画サイレント操作で設定できる機能については、「動画サイレント操作」を参照してください。

設定値
ON OFF